恋をして

 人は自分を戒める。自分を見つめなおし、より良い自分を目指すだろう。しかしその恋が、自分の忍耐の行き届く範囲内で決着付かなかったとき、人は諦め、気持ちを絶やしてしまうのだと思う。恋なんていい加減で、それでも人の心を弾ませるもの。
 最近、寝る前に電気を消して好きな人の顔を思い浮かべようとする。しかしどうしても思い出せない。そんな時、自分の感情のいい加減さに気づかされる。でもそれでいいのかもしれない。気持ちの重さなんて、付き合って二人で共にした時間の長さと比例するべきものだと思うし。片思いの間に気持ちが重くなりすぎると良くない方向へ行ってしまいかねませんから…